TVI工法 - 友仁式PCグラウト真空再注入工法は、既設のPC桁シース管 空洞部に真空処理を行った後、プレミックスタイプの超低粘性のグラウト材(ノンブリーディングタイプ)の注入を行う工法である。従来はグラウト再注入工法で対応していたが、既設PC構造物のグラウト再注入工事にTVI工法を用いることにより施工性・経済性などにおいてメリットが得られます。
既設PC構造物のグラウト再注入工事全般に適用可能で、特に効果が高い工事は削孔による既設構造物への影響を最小限に抑えたい場合です。ただし、作業スペース及び設備ヤードが確保できない、既設構造物のクラックなどで、真空にできない場合は適用できません。
01注入排出口兼用の穴φ30mmを削孔し、シース管内の空隙量を確認する。
02注入管(φ25mm)及び空気吸入管(φ5~φ15mm楕円)をセットで取付ける。
03取付位置を確認、シールにて密閉を行う。
04シールの硬化確認後、注入管及び空気吸入管に耐圧ホース取付ける。
05取付完了後に、シース管の空気を抜き真空状態にする。
06真空状態の確認(-0.07MPa)以下で針が安定下状態を確認する。
07グラウトポンプ側のバルブを開けて、グラウト材をシース管内に注入していく。
08注入圧の確認、0.3MPa以上とするが0.3MPaに達していない場合でも、圧力が低下しなければシース管に注入されているものとする。
09グラウト材が真空特殊ポンプ側のグラウトホースに入ってきたら、吸入用ホースを緊結する。
10グラウトホース内の圧力が低下していないのを確認後、グラウトホースを緊結する。
11グラウト材の硬化を確認したのち、仕上げを行う。