橋梁の「支承(ししょう)」とは、橋桁と橋台・橋脚のあいだに設置されている構造部材で、橋にかかる荷重を支えたり、地震や温度変化による動きを吸収したりする役割を担っています。
長年の使用により、支承は摩耗や腐食、変形などの劣化が進み、機能が低下していきます。放置すると、橋全体の安全性や耐久性に影響が出るため、定期的な点検と必要に応じた「支承取替工事」が重要になります。
支承取替工事では、既存の劣化した支承を新しいものに交換することで、橋の性能を維持・回復させ、将来的な損傷のリスクを軽減します。とくに近年では、耐震性の向上や長寿命化を目的とした支承の更新が増えています。
既設支承(BP支承・ピン支承/ピンローラー支承・ピボット支承/ピボットローラー支承)を新ゴム支承(免震支承・分散支承・機能分離型支承)に交換。
01撤去前ジャッキアップ
02旧支承撤去
03支承引揚
04支承据付
05支承設置