床版補強工事

床版補強工事は、橋梁の老朽化や交通荷重の増大に伴い、既設床版の耐荷性能や耐久性を向上させるために行う補修・補強工事です。床版下面への鋼板接着や縦桁・横桁の増設、一部断面の修復、ひび割れの補修、さらには表面被覆によるはく落対策など、多様な工法が選択されます。これらの手法は、既存構造を活かしながら性能を高めることができるため、コスト面・施工期間の両面で有効です。交通規制の影響を最小限に抑えつつ、長寿命化を実現する橋梁維持管理の重要な手段とされています。

鋼板接着補強

床版下面に鋼板を接着して補強する。鋼板を固定用アンカーで打設し、周囲をシールして樹脂を注入し床版と一体化させる。

工事の様子工事後のチェック工事完成後